【御看経(おかんき)】御看経には誰が来る?流れから事前準備まで紹介

<この記事の要約>

岡山県では、葬儀から四十九日まで7日ごとに葬家に集まり、お経を唱える「御看経」という風習があります。御看経は、寺院や地域によって流れや準備物が異なるので、どのような風習があるのかを知っておくことが大切です。

この記事では、岡山県の葬儀に20年以上の実績のある「さくら祭典」が御看経について詳しく紹介します。喪主だけでなく、参列者としても欠かせない知識なので、ぜひご覧ください。

目次

御看経とは?

御看経(おかんき)とは、葬儀から四十九日まで7日ごとに喪家に集まり、お経を唱える風習のことをいいます。御看経は、岡山県の多くの地域で残っている風習で、故人が無事に極楽浄土に辿り着けるように祈る儀式として実施されます。

御看経の主な参列者は「講」と呼ばれる喪家の近くに住んでいる同じ宗派の人たちです。御看経をする際は、町内会や近隣の同じ宗派の人に連絡するのが一般的です。講を主導する代表者がいる場合は、代表者に故人が亡くなったことと、御看経を実施することを伝えておきましょう。

御看経の流れ

御看経をしたことがない人のなかには、どのように進めていけばいいのかわからずに不安を感じている人もいるでしょう。御看経の準備が整っていなければ、ほかの親族や講とのトラブルの原因になってしまう可能性があります。

そのような状況にならないためにも、御看経の流れを押さえておきましょう。

講に御看経の日時を伝える

御看経をする際は、講に日時を伝えておくことが大切です。御看経の日程がわからない場合は、法要の日付が書かれている「中陰表(ちゅういんひょう)」または「逮夜表(たいやひょう」で確認しましょう。

御看経は、法要前日の「逮夜」の夕方から夜に実施するのが一般的です。御看経をする時間は、講と集まりやすい時間帯を相談したうえで決めるのがポイントです。

御看経は平服でする場合が多く、服装に悩んでしまう人がいるため、日時とあわせて服装も連絡しておきましょう。

なお、県外に居住している遺族や参列者が多い現代では、初七日を繰り上げて葬儀とあわせて実施するケースが増えてきています。その場合、四十九日が通常より7日早くなるので、講に誤った日時を伝えないように注意が必要です。なかには、葬儀当日に初七日をしない寺院もあるので、中陰表を確認しながら日時を決めていきましょう。

講と御看経をする

御看経の日時になったら、講とともにお経を唱えます。なかには、お経を覚えていない人もいるため、事前に寺院から経本を借りておくと御看経をスムーズに始められます。経本がない場合は、御看経するまでに斎場や寺院に相談しておきましょう。

卒塔婆を入れ替える

御看経では「七本塔婆」と呼ばれる7本の塔婆を読経後に入れ替えていきます。

御看経をしたあとの流れは講によって異なり、読経後すぐに解散したり、お菓子を食べながら故人との思い出を語り合ったりすることがあります。事前準備が必要になるケースもあるので、どのような流れになるのかを講の代表者や親族に確認しておきましょう。

さくら祭典担当者 村上からのアドバイス

なかには、御看経に集まった講にお礼の品を渡す地域も存在します。そういった地域では、講が御看経を主導し、遺族より前に座って読経する風習があります。
御看経の当日に慌てないように、事前にどのような風習があるのかを確認しておきましょう。

卒塔婆の枚数や形状が異なる場合がある

卒塔婆の枚数は、御看経の実施にかかわらず7枚1組となっているのが一般的ですが、寺院によっては四十九日までを1枚の卒塔婆で迎えたり、百箇日法要の卒塔婆を加えた8枚で御看経をしたりする場合があります。

また、宗派や寺院によっては四角柱や六角柱といった特殊な形状をした卒塔婆が使われていることもあります。御看経をするときに数量が足りなかったり、種類が異なったりして慌てないためにも、岡山県内の寺院でどのような卒塔婆が使われているのかを熟知した斎場を選びましょう。

さくら祭典担当者 村上からのアドバイス

卒塔婆は、厚みや形状が細かく決められていることがあります。
さくら祭典では、岡山県内の寺院がどのような卒塔婆を使っているのかを資料にまとめています。ご要望があれば卒塔婆をご提供することもできるので、事前準備で不安を感じられたら、お気軽にご相談ください。

岡山県の葬儀の風習・しきたりなら「さくら祭典」にお任せ

岡山県内では、御看経のほかにも立飯(たちは)や法事パンといった他県ではあまり見られない風習があります。なかには、岡山県内の一部の地域だけで行われている風習・しきたりもあるので、当日に慌てないためにも岡山の葬儀に精通した斎場を選ぶことが大切です。

岡山県内に13ホールを展開している「さくら祭典」では、地域の風習を理解した地元出身のスタッフが、あらゆる角度からご提案させていただきます。葬儀の風習やしきたりに不安を感じたら、お気軽にご相談ください。

\ どんなことでもお気軽にご相談ください /

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監修者

村上 晋のアバター 村上 晋 常務取締役

岡山県都窪郡早島町出身。
関西高校を卒業後、2008年にさくら祭典に入社。
厚生労働省認定の葬祭ディレクター1級を取得し、約300件の葬儀を経験した。

さくら祭典の上道・せとうち・きびつ・十日市・江並ホールといった岡山県内のさまざまな地域での葬儀に携わってきた経験をもとに、風習やしきたり、寺院にあわせた葬儀プランを提案している。

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