【立飯(たちは)】岡山の葬儀ではお寿司を食べる?由来からタイミングまで紹介

<この記事の要約>

岡山県の南部地方には、葬儀前に親族や参列者が寿司を食べる「立飯(たちは)」という風習があります。
立飯をするときは、参列者が早く来場するように案内をしたり、参列者数を把握したりしなければなりません。
葬儀当日に慌てないためには、どのような流れで立飯をするのかを知っておくことが大切です。

この記事では、立飯への不安を解消するために岡山県の葬儀に20年以上の実績のある「さくら祭典」が立飯について詳しく紹介します。岡山県の葬儀に参列する際にも欠かせない知識なので、ぜひご覧ください。

目次

立飯とは?

立飯(たちは)とは、故人との最後の食事として葬儀前にふるまわれる食事のことをいいます。
食事をしてから葬儀に向かう「旅立ちのご飯」としての意味も込められているともいわれています。

岡山県の南部地方では、葬儀前に立飯がふるまわれるのが一般的です。また、県外のほかの地域でも立飯と似た風習が見られ、「立飯(たちはん)」や「出立ち(いでたち)の膳」といった呼び方をしている地域もあります。

魚や肉を使わない「巻き寿司」「助六寿司」が一般的

立飯としてふるまわれるのは、魚や肉を使っていない「巻き寿司」や「助六寿司」が一般的とされています。

魚や肉を使わない理由は「葬儀が終わったあとの精進落としまで魚や肉を断つ」という仏教の思想に由来があると考えられています。
立飯は親族だけでなく、住職や参列者にもふるまわれることがあるので、どのようなマナーがあるのかを押さえておくことが大切です。

このように立飯の種類や食べる人は、地域や宗派によって異なる場合があります。
葬儀当日に慌てることがないように、それぞれの地域にあわせた適切なアドバイスが受けられる斎場を選びましょう。

さくら祭典のスタッフが実際に経験した立飯のエピソード

ここからは、さくら祭典のスタッフが実際に経験した立飯のエピソードをご紹介します。

多めに注文した立飯の数がぴったりだった

お通夜が終わり、おおまかな葬儀への参列者がわかったところで喪主様と立飯の数について打ち合わせをしました。そのなかで喪主様は、参列者の名前を一人ひとり挙げながら予想人数とぴったりの数量を希望されました。

しかし、葬儀では遠方から駆けつけられたり、予定を調整して急遽参加されたりする方がいるため、当日になって参列者が増えることがしばしばあります。その経験から、立飯の数を多めに注文することをおすすめしました。

葬儀当日を迎えると、多めに注文した数量と参列者が同じ人数になり、立飯が足りないという事態を防止できました。

立飯が足りない状況でも喪主様に食べていただいた

万全の準備をしていたとしても参列者の数が増えて、立飯が足りない状況になることがあります。そういったときに「参列者のおもてなしをしなければ」といった思いから、喪主様ご自身が立飯を食べないという選択をされることがあります。

しかし、立飯は故人と喪主様の最後のお食事です。また、喪主様が立飯を食べなければ、親族や参列者も食べにくくなってしまいます。
そういった状況を防ぐために、一つの立飯を喪主様のご家族で分けていただけるようにご提案し、喪主様に立飯を食べていただきました。

結果、喪主様はもちろん、参列者にも立飯を食べていただき、後悔の残らない故人とのお別れとなりました。

立飯の儀式で寺院から注意を受けた

立飯は、葬儀前に巻き寿司や助六寿司を食べるだけでなく、葬儀中の儀式として行われることがあります。この儀式の手順や準備物は、宗派や寺院によって異なるので、準備が整っておらず注意を受けることもあります。

なかには、喪主様が参加される儀式もあるため、どのような準備が必要なのかをまとめ、喪主様にお伝えしなければなりません。
そういった喪主様の不安を和らげるために、さくら祭典では岡山県内の100ヶ寺以上の寺院をまとめた資料を準備し、すべてのスタッフに共有しています。
そのため、初めての寺院から指摘を受けることはありますが、複数回の注意をいただくことは基本的にありません。
さくら祭典では、喪主様とのリハーサルで当日の動きを細かくご説明しているので、不安が和らいだ状態で葬儀に参加いただけています。

立飯をするのは開式前

立飯には「故人との最後の食事」や「旅立ちのご飯」という意味が込められているため、開式前に立飯をするのが通例です。
そのため、親族と受付担当は控室で食べてから葬儀に向かい、参列者は斎場で立飯を食べてから葬儀に参加することになります。

開式直前に来場すると、立飯を食べる時間がなくなってしまうので、来場者に立飯を準備していることを事前に伝えておくことが大切です。

ただ、喪主や親族としての葬儀は、何度も経験するものではないため、どのように案内をすればいいのかわからない人も多いでしょう。
そのような状況に適切なご案内とご提案をするのが斎場の役目です。
立飯にかかわらず、葬儀でわからないことがあれば斎場の担当者に相談してみましょう。

さくら祭典担当者 村上からのアドバイス

  • お通夜のときに、参列者へ「立飯を準備しているので1時間ほど早めにいらしてください」とご案内しましょう

読経中の儀式として立飯が行われることもある

立飯は、読経中の儀式として行われることもあります。
立飯に必要な道具とタイミングは、宗派や寺院によって異なり、事前に案内があるわけではありません。そのため、準備ができていないまま葬儀当日を迎え、戸惑われる喪主も多くいます。

さくら祭典では、立飯でどのような準備が必要なのか、どういった順序で儀式が行われるのかを寺院ごとにまとめています。喪主様が儀式に参加する場合は、どのような動きをすればいいのかをリハーサルでご説明させていただきますのでご安心ください。

立飯は数を把握するのが難しい

岡山県の南部地方の葬儀では、お通夜での「通夜ぶるまい」、葬儀前に「立飯」、火葬したあとに「精進落とし」の順番で食事をするのが通例です。

葬儀は事前に予定しているものではないため、当日にどれほどの人が集まるのかを把握するのが難しく、食事が不足してしまうことがあります。
そのため、さくら祭典では通夜ぶるまいは複数人で食べられるオードブル方式を採用し、葬儀の参列者数を確認しながら立飯や精進落としの注文数を確定させていきます。

葬儀当日は気持ちの整理がついていないなか、様々な準備をしていかなければなりません。「立飯の注文数が足りない」といった万が一の事態にならないためにも、立飯などの岡山の風習を熟知した斎場を選ぶことをおすすめします。

さくら祭典担当者 村上からのアドバイス

立飯が足りないときに「自分がガマンすればいい」という喪主様もいらっしゃいますが、立飯は故人様との最後の食事です。
故人様とのお別れに後悔が残らないように立飯の注文数チェックから参列者様へのご案内まで、私どもがしっかりとサポートさせていただきます。

また、さくら祭典のスタッフが実際に経験した立飯のエピソードをご紹介します。

岡山県の葬儀の風習・しきたりなら「さくら祭典」にお任せ

岡山県には、出棺時に藁を投げたり、四十九日に骨壷を割ったりする風習・しきたりがある地域があります。ただ、葬儀の風習は地域だけでなく、宗派や寺院によっても異なります。
葬儀当日に慌てることがないように、岡山の風習・しきたりに詳しい斎場を選びましょう。

岡山県内に13ホール(2024年3月現在)を展開している「さくら祭典」では、地域の風習を理解した地元出身のスタッフが、あらゆる角度からご提案させていただきます。葬儀の風習やしきたりに不安を感じたら、お気軽にご相談ください。

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監修者

村上 晋のアバター 村上 晋 常務取締役

岡山県都窪郡早島町出身。
関西高校を卒業後、2008年にさくら祭典に入社。
厚生労働省認定の葬祭ディレクター1級を取得し、約300件の葬儀を経験した。

さくら祭典の上道・せとうち・きびつ・十日市・江並ホールといった岡山県内のさまざまな地域での葬儀に携わってきた経験をもとに、風習やしきたり、寺院にあわせた葬儀プランを提案している。

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